2024/07/02 (火) 01:29:20

[おしらす]

クララズという一人ユニットで歌を歌っています。
シングルCD『コンコース』、発売中!
(前作『ブレンド』、ライブ会場にてCD-Rで販売。)

▼お取り扱い店▼
100000tアローントコ(京都)
ペットサウンズレコード(東京)
モナレコード(東京・オンラインショップ)
THIS TIME RECORDS オンラインストア


▼これからのライブ▼ →ご予約やお問い合わせ

■9月23日(祝) 渋谷HOME ※バンド(4人編成)
無人島レコード/SPIRO/mogsan/Dokkoise House/たけとんぼ/HeatMiser/川床/クララズ
開場16:00 開演16:30 予約2000円 当日2500円 (1Drink別)

■10月8日 (日) 代々木Barbara ※バンド(4人編成)
シライリゾートオーケストラ(京都)/yoji & his ghost band/棚木竜介と図書館/大森元気/クララズ/シンムラテツヤ&ジョンとヨーコのアルゼンチンタンゴ
開演18:00 2500円 (1Drink別)

■10月12日(木) 青山 月見ル君想フ ※バンド(3人編成)
The Broken TV/野佐玲奈/柴山一幸新ユニット/クララズ
開場18:30 開演19:00 予約2500円 当日3000円 (+1D600円)

■10月13日(金) 渋谷 喫茶SMiLE ※ソロ
『ハイパーアニバーサリーの名前は無い』
SPIRO/たけとんぼ/HeatMiser/クララズ
開場19:00 開演19:30 1500円 (1Drink別)
 
 →これまでのライブ


クララズ「コンコース」MV
Trackback(-) comment (2) | クララズ
2024/05/26 (日) 03:18:49

ライブ映像

クララズ「Just Coffee For Now !」Live at 下北沢 mona records



2017/04/30(sun) 下北沢mona records
クララズ presents『メリメロサンデー』
【出演】
Kailios(京都) / クララズ / HeatMiser / ((the submariners)) / DJ:レコード水越


撮影: かっちゃん/アダチヨウスケ
編集: アダチヨウスケ
Trackback(-) comment (0) | クララズ
2017/09/16 (土) 02:16:57

山手ラインに乗って、小学1〜2年ぐらいの女子3人の近くに私は立っていた。

2つだけ空いてた席に女の子2人座る。
1人は立つことになって、「じゃあ荷物を持とう」とスタンディングの子の持っている傘を、2人のうち一人が預かった。

「個人情報だから。教えない。」

という言葉が、本を読んでいた私の耳にくっきり残った。
小学校低学年でも、個人情報なんて言葉を発する世の中なのか。
一体なんの会話かと耳を傾けてみたら
「あなたの生年月日はいつですか?」
という公然の場での問いに対しての答えだった。
座っていた2人は笑っていた。
この他愛ない会話の流れで、「個人情報だから。」と言い張るなんて面白いなあと思っていた。
頭の回転のよさそうな子だった。

「あなたはどこに住んでいますか?」
「個人情報だよ。」

そうだな、ここで住所を言っちゃあまずいな。
3人の様子を視界に入れて話を聞くともなく聞いているうちに、このスタンディングの子はガチで怒っているんじゃないかという雰囲気を感じた。

座っているうちの一人が、スタンディングの子から預かった傘の、持ち手のビニールをやぶいてしまった。

「あ、なにやぶいてんの。」
「やぶけちゃった。いいじゃん。どうせぜんぶ破くでしょ。」
「シモンとかついちゃうじゃん、だって。」
「…。」
「貸して。ママには○○ちゃんが破いたって言うから。」

スタンディングの子は、預けていた傘を一旦取り戻し、ビニールを勢いよくビリビリに破いた。
ここここ、こわいよー。
いつものことなんだろうか。座っている女子たちは無邪気に笑っている。
ビリビリに破かれたあと、さすがに一人から笑顔は消えた。


2人の席の隣が空いた。
ようやく、スタンディングの子は座れる。
一体どんな表情をした子なんだろう…
チラッとおこりんぼ女子の顔を見てみた。
絵に描いたような、氷の目付きだった。
怖いんだけど、きれいな目をしていた。眉毛の位置も良い。涼しい顔だった。
迫力があって、この子は将来なにになるのだろうな、とか余計なことを考えた。
たまにおどけるのだが、それは座っていた子の、笑い方のモノマネだった。
おこりんぼ女子とはもう二度と会わないかもしれない…
私はこの子の良いところを見てみたい。


先に座っていた二人が最寄り駅に到着して、電車から降りた。
そのとき、おこりんぼ女子が立ち上がって、ドアの近くまで行って扉が閉まって電車が発車して見えなくなるまで
彼女らを見送っていた。
そのあと、また元の席に戻った。
私の中で、好感度が2ぐらい上がった。
おこりんぼ女子なんて言ってごめんな。
朝の電車通学とか、大変だろうな。

皮肉でもなんでもなく、彼女の表情はすごく絵になるものだと思った。

 
Trackback(-) comment (0) | 日常
2017/09/15 (金) 13:52:51

あたいの夏休み 金沢編

8月25日
蒸し暑い東京を夜行バスで発った。
遅れてやってきた夏休みに、夏のしっぽをつかむため。

8月26日
金沢駅に到着。
ライブを観るためにやって来た。
金沢駅は大きくて、わかりやすくて、かっこよくて、立派な駅舎だ。
この駅からは、福井にも富山にも大阪にも名古屋にも行ける。
JRの電光掲示板の行き先表示を見て夢が膨らんだ。


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喫茶店かどこかでモーニングをしようと決めていたのだが、現地に着いてから気分が変わった。
お米かうどんが食べたい。
駅をほっつき歩いて目に飛び込んで来たのは、全国的に活躍する牛丼チェーン店の「しらす丼」だった。
まさか、金沢限定メニューなのか!?とほのかに期待したけど錯覚だった。
それでも構わないぐらい、既に頭の中がしらす丼になっていたから、気がつけばカウンターに座って大量のしらすたちをかっこんでいた。


早速、有名な市場を目指した。
金沢市に降り注ぐ太陽の光が上から照りつけ、建物、地面からもその粒子が反射する。
連日ぱっとしない天気の東京で過ごしてきて、
こんなカンカンに眩しいところに出るのは久しぶりに感じた。
旅目的地を決めても、途中の道で魅力的な看板や建物を見つけては、まじまじと見つめたり写真を撮ったりして、なかなか前へ進めない。
そこが面白い。



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市場の近くのブックカフェに入った。
立ち読みだけするつもりが、
朝にちょうど良い、落ち着いたテンションの店主のお兄さんが「食べ物も美味しいですよ」と席へ促したんで
梅ジュースを飲んだ。


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実は東京からも仲間が来ていて、彼らは前日に到着していた。
SNSで私の到着を知った彼らは、「すぐそちらへ行きます」と発信した。
なぜだか"本当に来やしないだろう"と思っていたから「ちょっと近くのブックカフェで休んでいます」と、店名も言わず知らせた。
…本当にやって来た。
私が雑誌を夢中で読んでいるときに、彼らはガラス越しにしばらくその様子を見ていた。
ずっと気づかず、ふと窓に目を向けたときに、やんちゃな凸凹コンビが見えたのだ。
あいつら、いつから私の姿を観察していたんだ。
驚いて店の扉をあける。

「おい君たち、ほんとに来るとは思わなかった!なんでここわかったの?」
「市場の近くのブックカフェと言えばここしかないと思って」
「へぇ〜。まぁ入りなよ。」

自分の店であるかのように誘導した。
青年ひらまつ君はかえるのピョン吉Tシャツ、青年きむりんはピョン吉と似た配色のなんかよくわからないキャラのポロシャツを着ている。
知らぬ土地である金沢で、東京の強烈キャラと合流したのは不思議な感じだった。
いずれ合流することはわかっていたのに、状況がうまく飲み込めない。

スローな雰囲気のカフェで、
昨日彼らが夜の金沢を満喫した話を聞いた。
我々が金沢の海鮮だとかカレーってどんなんだとか話していると、店主が話に入った。

「金沢カレーって言ってもね、これという特徴はないんですよ。店によって違いますね。」
「そうなんですか。」
「海鮮丼もね、みんな石川県産のを使っているとは限らないです。お寿司やさんとかはこのへんの産地だと思いますけど」

観光客オーラをキラキラにまとっている我々に、店主は冷静に、地元の人が知っている事実を教えてくれた。
北陸新幹線開通後、観光客の増加により「金沢○○」と謳う店も増加しただろう。
店主がもともと金沢の者かは知らないが…
このお店がいつから出来たのかは知らないが…


そんな情報を仕入れたまま、近江町市場にログインした。
いきなり魚屋さんや青果店がずらあっと並んでおり活気を感じた。
早速、入り口からすぐの店にある
どじょうの蒲焼きに着目。

「大分県産120円、国産100円とあるけど、なんだろうね。」
「養殖と天然の違い?」
「食べ比べしよう。すみません!これとこれを、一本ずつください。」
「…いいけど、、一本ずつでなにするん?」
「どう違うのか、食べ比べしようと思って。」
「たぶん、わからんと思うよ。」
「わからんでしょうね。」

言いながら、店の親父はしぶしぶと蒲焼きを出した。
なぜ一本の値段を表記してあるのに、一本ずつでは面白くないのか。
立地的には市場の初心者が食いつきそうな場所にある店なのに、素人にはわからないものを、なぜ2種類並べて売るのか。
同じ買い方をする観光客は絶対に多く居るはずだ。
少し離れたところで、店の親父に背を向けて蒲焼きを食べた。

「うん、確かに、わからん。」
「わからんけど…美味いね。」
「なんで2種類置いてあんだろう。っていうかこれは、怒られた感じだな。なんでだ。」
「美味いのになあ。」

串をポイッと返して私たちは前に進んだ。
なんやかんやあっても蒲焼きは美味しかったし、歩けば新しい物が目に入るので、キラキラした気持ちはそんなもんでへし折れることはなかった。


年配女性ターゲットの衣料品店をひやかしたり、
ウシとかバナナとか名前のついた駐車場行きのエレベーターに乗ったり、
ひらまつ君に100円の恋みくじをやらせたり、
子どもにまぎれて美しい氷柱に手を添えたりした。


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昨日、2人はこの市場で牡蠣を食べたり、飲み屋でベロベロに酔っぱらって町を歩いたそうな。
そんな彼らが昨日牡蠣を食べたという魚屋さんの前に立ち止まる。
でっかい牡蠣は、700〜1800円までのものがあって、大きさに値段が比例する。

愛嬌の良い店のおじちゃんおばちゃんが、どうぞ牡蠣いかがですか、と誘う。
ここに来たからには!と私も食べたくなって、3人で店の前のテーブルに腰かけた。

「はいどうぞ、ポン酢がおすすめ。」

ハンバーグ大ぐらいのでっかい牡蠣が皿に3つ。
「インスタ映えインスタ映え〜」と牡蠣を被写体に写真を撮っていると、おじちゃんが「写真撮ろうか!」と積極的にiPhoneを預かってくれた。
おじちゃんと言ったけど、年齢はきっとおじいちゃんだ。
撮ってもらった写真を後から見たら、グルメレポ写真みたいなすごく良い集合写真になっていた。
たくさんのお客さんを、たくさんの機器で撮影してきたのだろうな。

テーブルには、ポン酢、レモン、醤油。
こんなサイズの牡蠣は初めて食べたので、なんだか得体の知れないなにかを食べてる感がすごかった。
さっきおばちゃんが「鉄分豊富だよ」と言っていた。
生々しい海の幸が、自分の体の血となってくれるだろう。
殻に残った汁まで飲んだ。牡蠣ありがとう。


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この市場には、それぞれの店に子どもたちが描いた絵が貼り出されていた。
テーマは、おそらく市場で取り扱われているであろう食べ物。
魚、寿司、いちご、Suica、カレー、かき氷…
それらはよくよく見てみるとなかなか大胆な芸術作品が多く、そのままTシャツのデザインにしたり、海外のどっかのミュージシャンが知らずにジャケットに使っていそうなものばかりだった。
私たちはひとつひとつ指さしながら感想を言い合った。
この町のチルドレンは、芸術性に長けているようだ。


ひらまつ君は、今晩この市場にあるライブハウス:メロメロポッチに出演するため、リハーサルへ行った。
きむりんとお昼を食べることにした。
安ウマな寿司や海鮮丼の店はどこもギシっと列ができていた。
迷った末、近くにあった行列のできていない寿司屋に入った。
10貫の寿司にはのどぐろが含まれていた。
私もきむりんも、のどぐろを初めて食べた!
うまいうまいとたいらげているうちに、きむりんに連絡が入った。

「ひらまつさん、もう練習終わったみたいですよ。」
「早っ。一時間も経ってないんじゃない。」
「で、なんかうちらが入った店の前で待ってるそうです。お店に列ができてるそうです。」

会計を済ませ店を出ると、本当に正面にたくさんの人が並んでいた。
出待ちか!食べ終わった客の。

歩くと、今日出演するKailios(京都)のみんなに会った。
ひゃあ〜嬉しい!!
さっきまで、メンバーのチルコさんと、自分らの食べている物の写真を送りつけ合っていたんだ。
知らない土地で知ってる人に会うの、
なんでこんなに特別感あるんだろう。


3人で市場を出て通りを歩くと、かなり雰囲気のある古い建物が現れたりした。
神社に着くと縁日で、境内に屋台が並んでいた。
暑いからかき氷を食べた。
蝉が鳴いている!蜂が飛んで来る!大きな木の下で腰をかけて冷たい物を食べている!
夏だ…最高。


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買いたいお土産があって、二人がその店へ連れていってくれた。
あすなろの木を彫って作った作品を売っている、おじいさん職人のお店だ。
目当てのフクロウのキーホルダーはすぐに見つかった。
置物、髪飾り、キーホルダーがたくさんあって、動物や人の顔の形をしたものが多い。

「あすなろの木の枝を折ってみたら、たまたま人の横顔に見えて、そこから作った。」

自然の形からインスパイアされて出来た作品たちだったのだ。
そもそも、「あすなろ」というのは植物の名前であることを私は知らなかった。
作品とおじいさんの顔は少し似ている気がした。
店に入る前に置いたかき氷が、出る頃には個体じゃなくてシロップと化していた。



今晩はこの近江町市場にあるライブハウス、メロメロポッチで
ノンブラリのレコ初ライブがある。
大好きなKailios(京都)や、HoSoVoSo(三重)や、そのほかずっと気になっていた人たちのステージを観ることができる。
明るい時間をこんなに満喫して、夜はどうなってしまうのか。


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→あたいの夏休み2 金沢 メロポチ編

 
 
Trackback(-) comment (0) | 日常
2017/09/13 (水) 03:56:30

あたいの夏休み6 京都〜東京編

8月30日
ドア越しに「じゃあ行きますんで、ありがとうございました。」と挨拶だけして、バスで京都駅へ向かおうとしたら、
ハウスの主はサササと準備をして車を出してくだすった。
何から何まで至れりつくせりだ。。
車庫から車が出て来たとき、近所のおばあちゃん現れる。

「あら、それギター?どこの学生さん?」

突拍子も無く自分に話を向けられたのに驚いた。
あと、私が学生さんに見られたこと。
おばあちゃんは、自分の孫も楽器をやっていて、トロンボーンを吹いているのだと話した。
学生じゃないことと、私は東京から来た者だということを軽く説明して
ハウスを出発した。

「知らない人にもすぐ話しかけてくるのは京都のじいちゃんばあちゃんあるあるでねぇ。」
「東京にはあんまりないですね、そういうの。」

じいちゃんばあちゃんにとっては、
20代前後の学生であれ、それ以降であれ、若者は"若者"。
「あんたいつまでも好きなことばっかりして…」なんて口を挟む人は少ないと言う。
京都に住んでいる若者、というか、ずっと好きなことを続けている人が多いという話を聞くと
なんとも居心地が良さそうに聞こえる。
もちろん、だから良いことづくめだなんて思ってはいないが。
東京でも同じことは出来るはずだし、
たくさん仲間は。
車窓から、気になる外観の中華屋とかカレー屋とかが通りすぎていく。
店の名前をいちいち口にすると、乙川さんは「あそこは美味しいよ」とか全部説明ができる。
灯台もと暗し、なんてことはないようだ。


京都駅に着いた。
電車でもない、市営バスでもない。
人のお車でお見送りしてもらえたのは大変リッチな気分だ。
何から何までありがとうございました。
またお会いしましょう。本当に拍子抜けするほど、またすぐに。


ここで私は京都タワーを見上げる。
いつ何時来ても、京都タワーの写真は撮ってしまうな。
同じアングルでもなんでも構わないのだ。
撮る行為は、京都へ来ているんだということを実感させてくれるから、毎回そうしているのかもしれない。



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4時間乗車の新幹線は、なんてあっという間なのだろう。
東海道新幹線におけるこだまでは、700系が必ず運用されているのだと思っていたが
今ではN700Aなんかが運用されている。
私は、N700系は窓が小さく、シートも簡素で
旅情を感じないことが嫌で数年避けてきたが、
久しぶりに乗ってみたら意外に座り心地も良く、デッキのデザインもかっこよくて、これもアリだなと思った。



変わらず蒸し暑い東京。雨がときどき降っていた。
家に大荷物を置いてから、下北沢でライブ。
ヘトヘト状態を懸念したが、案外体は軽かった。
サトーさん太郎くんアナンさんとセッションリハしたら、やっぱりわくわくした。



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この数日間の夏休み、だいたい心が晴れていた。
環境もある。自然、美味しい食べ物、空気、見たことない景色。
一番は、会った人たち。
夏って陽の当たり方なのか、温度がそうさせているのか、
やっぱりすべての彩度が濃く残る気がする。
色んな景色が自分に焼き付いている。

 
Trackback(-) comment (0) | 旅行記・散歩記
2017/09/12 (火) 02:39:38

あたいの夏休み5 京都 本編

8月29日
叡電に乗り込んで出町柳に出た。
朝ご飯を食べに電車に乗るなんて、こういうときしかないなあ。

「美味しいパン屋でパンでも買って、鴨川デルタで川に足突っ込んで食べてみるのも乙なんじゃない。あ、とんびに襲われるかな。」

そんな名案を、数日前に京都へインするときに耳にして、今朝それを実行してみたくなった。
ざわちゃんがおすすめしてたパン屋の名前は忘れてしまった。

ベーカリー柳月堂の扉をあける。
さすが名店。パンコーナーの奥には工房らしきところが見えて、かなり心躍るような内装になっている。
なんか昔ながらのモコモコ・てかてかしたパンを想像していたのだが
プレーンっぽい丸いパンから、ピザっぽいパンまで
想像以上に現代人の心も掴むラインナップをそろえていた。
実はこの2階が名曲喫茶となっていて、そこがすごく良いらしいのだ。


私は鴨川デルタに近づいた。
日差しが強くてやられそうだから、日陰でパンをかじる。
子どもたちが遊んでいたり、対岸では何かエンタメ要素に長けていそうなロケをやっていた。
とんびも飛んでいるし、白鷺も現れた。
そんな様子を見ているだけで心が穏やかになる。最高の朝食だなぁ。

美味しいパンを2つ食べ終わり、
同じく朝食をとっている白鷺にお近づきになりたくて、川に足を突っ込んでみた。
ジャリは痛いし、平たい石はヌルヌルと滑る。
歩行は簡単にはいかず、亀の足取りで歩いているうちに
上品な白鷺はパッと遠くへ飛んでしまった。
全方位、とんぼに囲まれた。


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こういう自然の中に居ると、意味もなく何か思いつく。
▽のところに行って珍しい色のとんぼを見つけたり、
誰かが石を集めて積み上げたタワーに
自分が拾った石を乗せてみたりした。

あまりにも夢中になりすぎて、暑さで頭が痛くなってきた。退散。
涼しい叡電に乗り込み、自販機でポカリを買って、
部屋に戻った。
扇風機2台を働かせ、アイスノン2つを体につけて、寝そべった。
そこまで酷い症状ではないが、冷房のないこの部屋で頭痛は引くのだろうか…
ライブまで、どう過ごそう…

すると部屋の扉の向こうから乙川さんの声が聞こえた。

「クララや、暑いんじゃないの。涼みに行かな〜い?」
「行きます。」

涼しいカイロスカーに乗り込んで出発。
東京から来た私をどこへ案内するのがイケてるか、乙川さんとざわちゃんが考えてくれた。
昨日行けなかったホホホ座に連れてってもらった。
かつてはガケ書房という本屋だったが、ついに行けないまま、それは"ホホホ座"に生まれ変わった。
言いにくい。ホホォザって言っちゃいそうだけど、きっと名店。

恵文社や、前のガケ書房のような、ガッシリとした店構えを想像していた。
来てみたら、全面ガラス扉のちょっと親しみ安い印象。
学園祭の看板のような絵で店名が書かれていて、思わず記念撮影してしまった。
新刊書籍のほかに、CDコーナー、作家たちのトートバッグとかがぶら下がっている。
ざわちゃんの知り合いのクリエイターの展示を眺める。
ふと手にした物理の文庫本を買ってブックカバーをつけてもらった。
めっちゃ可愛いカバーだ、おすすめ。


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左京区から、こんどは西陣の方へ向かう。
ゆったりと流れる夏の時間に、車でどっかに連れてってもらうこと。
なんだか、ばあちゃんが居る親戚の家に遊びに行って、従兄弟と遊んでいるような
懐かしい感覚だ。
私の希望で、さらさ西陣に連れてってもらった。
たぶんここは有名すぎるのだろう、
二人は私をもっと別のところへ連れてって行きたそうに脳内検索をかけていたけれど
私にとっては行ったことのないカフェだったから、構わなかった。

「○年ぶりだなぁ。東京から来た友達ここへ連れてきたなぁ。」


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ここは、京都の人が他県の人を案内するそういう店っぽい。
もとは銭湯だった建物を改装して出来たカフェで、番台とかトイレとか浴槽とかの跡がハッキリと残っているのが興味深い。
壁のタイルも可愛くて、もれなく"インスタ映え"するカフェである。
冷房の苦手な私が、冷房ガンガン当たる席に座って
棒棒鶏うどんを食べた。
そうしているうちに、頭痛もだいぶ和らいだ。
今日ライブをする三条VOXhallの建物の近くまで送ってもらった。
荷物が多いから、本当にありがてえ…




今日は、VOXhallと同じビルにある十八番(おはこ)という会場でライブである。
企画者、ドッグフード買い太郎(広島)に1月以来会う。
久しぶりー!と言ったけどあまり久しぶり感を感じなかったのが不思議だった。
買い太郎はしょっちゅう大阪や京都に遠征に来ているイメージがある。

「今年は何回行ったの?」
「今日で8回目かな。」

月一ペースだった。
買い太郎はこの日ツイッターでなぜか吹田市に引っ越したとかデマを流していたが、
何件か問い合わせが来たそうだ。
住んでいてもおかしくない、近畿でのライブ頻度である。

内田修人さんのリハーサル聴いたらとてもよくて
終わったあと数人で拍手してしまった。
実は私が「内田さんと対バンしたい」と買い太郎に希望したのだ。


今日、上の階のホールでは京都じゅうの大学軽音サークルが集まるオールナイトイベントがあり、
飲み放題で朝6時終演とのことだった。
今夜このビルは、陽と陰のコントラストが大変はっきりした様になることが予想された。


気が確かでなくなった買い太郎は
急にBGMを楽園ベイベーのループにしはじめた。
似合わない4つ打ちのチャカポカした雰囲気が浮き立った。
やがてそれは、ジブリのテーマソング集に変更された。
大阪のたいそん君、福井の水咲さん、大阪の内田さん、京都のゆ〜すほすてる、広島の買い太郎。
ステージに近い小さな空間で観ると、その個々の力が迫真にせまってくる。
買い太郎は
「クララズが残暑EPなんて作って持って来ているけど僕は夏はまだ終わってないと思っています。残り19枚あるそうなんであとで燃やそうと思います。」
と宣言してから夏の歌を立て続けに歌った。
買い太郎はこのあとちゃっかり、残暑EPを買ってくれたのだ。


会場には、知っている人がたくさん来てくだすった。
年に1、2回ぐらいしか会わない人たちなのに、というか出会ってから1年ほどしか経ってない人も居るのに
物凄い安心感を感じた。
関西がどんどん居心地の良い場所になっていることに気づいた。
今年の1月に知り合った台湾人のリンさんも来てくれて途中で帰ったけれども、最後に「よく休んでね」と耳元で言葉を残して去っていった。その通り。ぶっ飛ばして遊んだからよく休みます。
来てくださったみなさん、有難う。


終演後にまた楽園ベイベーが流れた。
謎に、ライブ中に一度も光ることのなかったドンキで売ってそうなミラーボールみたいなのがギラギラ光っていた。
買い太郎はハートランドの瓶を持ってステージに立ち、乾杯の音頭をとった。
がんばってみんなで、大学生のテンションに寄せるように。


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▲この中で京都在住の人は半分ぐらいしか居ない。


私たちはローソンで食料を買い込み、鴨リバーへ行った。
夏にこういうことをしたかったんだ!
…けど!
私は明日もライブがあるし、今晩、最終電車に乗り込まなくてはならなかった。
鴨リバーに着いて、コンビニでW.Cを借りていた主催者:買い太郎が合流したとたん、みんなで腰を下ろした。
真夏の鴨リバーサイドに集団で地べたに尻をつけて集まった、という悦に数秒浸ってすぐに、
「じゃあほんとすんません、終電がリアルやばいんで…!!また!!!」
と立ち上がってみんなに手を振った。
ゆさゆさとギターを背負って駆け足で坂をのぼる私は
これから鴨川へ尻をつけに下る女性グループとすれ違ったときに不思議そうな目で見られた。
最終の京阪電車には間に合った。

出町柳でタクシーをピックアップ。
「それギターですか?」
「あーそうです。エレキギターですね。」
現代、スティール弦の張ってあるギターは総じてアコギと呼ばれているが
運ちゃんの若いときはフォークギターと呼ばれていた。
今ではそのフォークギターは、フォークミュージック以外でも使われるからアコースティックギターと呼ばれるようになったのだなと、そんな話をしているうちにタクシーは最寄り駅に到着した。


はぁ無事に到着だ、とタクシーから降りて歩き出したそのときだった。
後ろからドサァっという低い音がした。
振り返ると、男性が自転車と共に倒れていて、痛がっている様子だった。
どうやら、私が降りたあと、そのタクシーと自転車がぶつかったようだ。
まじかいな…私は固まってしまった。
大丈夫、ですか?と一応聞くが、男性は痛みの中。
運ちゃんは、すぐに救急車を呼びますからと、電話をしながら
心配そうに見つめる私に(行って大丈夫ですよ)と身振りで示した。
どっちの不注意だったのかはわからないまま。
私が降りたあとのことだったにしても、私が使ったタクシーに誰かがぶつかってしまったということが
なんとも言えない気持ちにさせた。
一杯しか飲んでいなかったけれど、酔いが一気に醒めたようだ。
無事でいてくれ無事でいてくれと、願いながら夜道を歩いた。


帰ってから、このことを誰かに話さずにはいられなかった。

「まぁ大丈夫でしょう。そういうこともあるよ。左京区は魔窟だからねぇ。」
「えっ。魔窟なんですか…?」

ハウスの主から謎の単語を耳にしたまま、
おにぎりを食べて、部屋に戻った。
この数日間の旅では自転車移動を多くしてきたけれど、自分が無事に楽しめたことを噛み締めた。


→あたいの夏休み6 京都〜東京編

 
Trackback(-) comment (0) | 旅行記・散歩記
2017/09/11 (月) 18:45:15

あたいの夏休み4 京都編

8月28日
目を覚ますと京都市左京区の空が見えた。
旅先ではいつも早起きできる。
せっかくだし二度寝しないで動いてみた。


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住宅街の中に居るのが、まるで住んでいるみたいで気持ちがいい。
秋の空感は認めざるを得ないが、まだ夏だ。
歩いて数分のところにある、京都造形芸術大学に潜入した。
白川通りに面する道から大きな階段がキャンパスに導く。
思った以上に、どこから眺めても迫力ある建物だった。
さらに正面を進むと長ーい階段がある。
この坂もまた、実に登りたくなる坂である。全力で自分のペースで登った。
その勾配は急で、階段の中央にも大きな木がドンと直立していた。
何段あるかわからない階段を登り詰めると、そこからは京都市の景色が見渡せる絶景スポットがあった。
なんだここは。山じゃないか!
この建物は、自然の形に沿って建てられていることがわかった。


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すれ違う学生は、学生だとすぐにわかる。
学生からも、一般人が一般人だとすぐにわかるのだろうか。
一般の人が利用できることはわかっているものの、
観光客みたく(観光客なんだけど)珍しそうに写真を撮ったりあたりを見回している自分が恥ずかしくて、
学生とおぼしき人とすれ違うときは、なにも興味がなさそうに装ってしまう。
それでも学生にとってはここを歩いているのが当たり前で、私がどんな振る舞いをしようと、きっと何も気にしないのだ。


ロビーにはテーブルと椅子が置かれていて
制作チームみたいな5、6人の学生たちがなんかを組み立てた物を持ちながら
話し合いをしていた。
夏休みなのにやることいっぱいだね。
そこには、パンや飲み物を販売しているコーナーがあった。
朝食は既に食べたけど、何か注文したくなった。
慣れた様子でカウンターの店員に「グァバジュースください。」というと
午前の眠たそうなテンションで

「すみませんまだやってないです。」

と断られた。
オープン時間を把握してない私は、やっぱり観光客にすぎなかった。
"このへんを普段利用している一般人"にもまだなれなかった。

仕方がないテーブルに腰かけてボーッとしよう。
実は昨日カイロスカーの中の会話があまりにも面白くて、思い出としてボイスメモにそれを録音していた。
気色悪いと思われそうだけど、
このバンドが良いアンサンブルを作る仕組みを調査するためのものだった。
テーブルでイヤフォンをしてそれを聞いていたら
肩を揺らすほど笑ってしまった。
これは気色悪いと思ってもらっても致し方がない。
私は、よその人、旅の人です。
いつの間にか、バッグを抱えて眠っていた。


午後はレンタサイクルでも借りて市内を爆走したい。
それには、この天気だと帽子が必要だ。
スーパーの婦人服売り場で帽子を探すが、値段とデザインと東京に帰っても使うかどうかを天秤にかけて、何も買わなかった。
カイロスハウスに戻った。
乙川さんに、帽子を貸してほしいと相談すると
押し入れから色々掘り出し始め、キャップが3つぐらい出てきた。

・岡本太郎デザインの近鉄バファローズ
・○○のN○○
・○○のA○○

○○はアメリカのメジャーリーグのチーム名だった。

「全部野球帽じゃないですか。笑」
「野球好きですから。」

迷いなく岡本太郎デザインのキャップをかぶりたかったが、残念ながらキッズサイズでこの私でもピッチピチの被り心地だったため、赤いツバのついたAの帽子を選んだ。
ちょうどお腹も空いて来たから、ハウス住人おすすめの食堂へ連れてってもらうことにした。
その食堂は気まぐれな営業時間らしく、いつも行く前に電話して確認するらしい。
営業している場合、ワンオペレーションのため手が離せないのか、店の人は大抵電話に出ることはない。
電話をかけた。

「よし、居留守つかわれたから、空いてる。」

歩いて数分のところにある食堂は非常に可愛らしい佇まいだった。
可愛いといっても、壁があって扉があって、塀の上に看板がさりげなくぶら下がっているだけのシンプルなものだった。
寡黙なお兄さんが一人でやっているところだった。
チキンレモンソテーが、美味しい!!!
坂田さんと乙川さんと3人でテーブルを囲んで、年金とか仕事とか宗教の話とかした。



出町柳にあるレンタサイクル屋まで車で送ってもらった。
EMUSICA(えむじか)というところで、カラフルな看板が目に入った。
申し込み用紙に記入していると店の兄さんが
「K、a、…かいろす?カイロスですか?」と、私が着ているTシャツの文字を読んで聞いてきた。

「そうです!え、ご存知ですか。」
「はい。ホリデーレコードで知りましたよ!」
「へー!あ、あそこに居る方、Kailiosのメンバーですよ。坂田さーん。」

店の兄さんは某バンドの方で、PからリリースしたばかりのCDのフライヤーをくれた。
隣のお姉さんも音楽が好きな方だった。
私が明日ライブすることを話すと、
姉さんはいつの間にか手元のPCで会場名を調べてスケジュールを照らし合わせ
「あ!ドッグフード買い太郎!知ってますよ〜。変わった名前ですけど、いいですよね。」と話した。
ドッグフード買い太郎とは、明日わたしが出演するライブに呼んでくれた、広島の人である。
楽しく話して誤字を何度も発生させながら記入を終える。

「どの自転車がいいですか?」
「いっぱいあって選べないですね。」
「じゃあ〜これにしましょう!」

お兄さんが選んでくれたのは、手前にあった『姫』という名の赤い自転車だった。
キャップのツバも赤いし、今日の服によく合っている。
素晴らしいトータルコーディネイト!
めちゃめちゃ良い自転車屋さんだった。


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人生初、京都での自転車散策がはじまった。
これがたいへん素晴らしいことに気づいた。
今までの主な移動手段はバスや電車だったけれど、バスなんか行き先が不安だったり時間も明確ではないから
それを考えると自分の体力を使ってでも自転車移動が非常に楽なことがわかった。
それに、気持ちが良い。
アッ!と目に留まる景色の前に来たら、立ち止まることもできる。
高野川沿い、川端通を走って北へ向かった。
部落問題研究所、なんとか講堂、いろいろな文字が通り過ぎた。


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さっきから気になっていた妖しい黒い雲はこちらにやってきて、私が一乗寺周辺に着いた頃には雨が降っていた。
大垣書店に入って雨宿りした。
雨が止んだあと、金沢のブックカフェで読んだ雑誌から得た情報を生かして
ガトーモンブランという洋菓子屋さんに自転車を停めた。
お店の字体からしてすばらしい。
濁点はすべて輝きマーク。
店内は奥行きもあるし、天井も高い。高貴というよりは親しみやすい、昔ながらの洋菓子屋さんだった。
昔ながらではあるが、斬新で可愛らしいスイーツもあった。
その中のひとつ、グレープフルーツのゼリーを買って
お店の中にたった一つあるテーブル席に座って食べた。
ゼリーをすくって口に運ぶと、
驚くほど意外な食感で、ゼリーはゼリーなんだけど初めて食べたような感じだった。
グレープフルーツのみずみずしい味がする。
良いブレイクだ〜…まだ大した長距離移動はしていないけれど。


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ほとんど隣に、恵文社一乗寺店があった。
やっぱり楽しい文具コーナー。
本棚ももちろん。カラーブックスの特集が個人的に楽しかった。
恵文社の本棚は、作家別とか出版社別ではなく
食品とか健康とか旅とか建築とか生物とかのジャンルごとに本が並べられている。
私は恵文社で、どうしても買いたい本があった。
しかしこの並べ方の場合、探すのは一苦労である。
店員さんに聞けば一発かもしれないけれど、自分で探し当ててみたかった。
なんとなくここにあるかな、というジャンルの棚にはなくて
ふと力をぬいて何気なく文庫棚を眺めたら、見つかった。
そのときの「あったー!」感と言ったらたまらない。
記念にブックカバーをつけてもらったら、可愛かった。


続いて駅の反対側へ自転車を転がすと、なにやらなにやら妖しげな看板が目に入る。
妖しいおじさんが描かれたその看板には「心配御無よう」と書かれていた。
萩書房だ!!
小さな古書店で、店内の密度がすごかった。
この密度、どうしてこんなに落ち着くんだろう。
☆ンキホーテやヴィレヴ☆ンの密度とは、全く違うキャラクターである。
もう恵文社で2冊買ってしまったから、物欲は尽きていた。
けれど空腹状態で行ったら、なにかポンポンお土産に買っていただろうな。


さらに進むと、喫茶店が2軒あった。
「Pit in」か「のん」か。


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一番はじめに目に入ったPit inにインした。
元気なマダムが、お好きな席どうぞと発した。
入り口すぐの席にはたった一つのゲームテーブルがあり、そこは既に先客ひとりが馴染んでいた。
私は真ん中ぐらいの普通席に座った。
何を飲もうかソフトドリンク一覧を眺めると
グァバジュースがあった…
今朝、グァバジュースを注文出来なかった雪辱を晴らすときがきた。

「グァバジュースください、氷少なめで。」
「氷少なめ。はい。」

冷房が効いた店内で、大きな氷がひとつ浮かんだグァバジュースをストローで飲む。
ああ、グァバジュース、こんな味だったな。
次第に、お客が入ってきた。
おじいさま、おばあさまたちだ。順々に入って来て、4、5人くらい集まったのではないかな。
面白いことに、その全員がマダムと仲良く喋っており
みんな常連さんだった。
その会話から、ひどく雨が降っていることを知った。
私は飛び交うガチな関西弁を聞くともなく聞いていた。


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そろそろ出ようかなと立ち上がって、自分の席から扉の外をうかがうとマダムが
「もう降ってへんで、雨!」と言った。それはよかった。
このお店でもマッチの収穫はなかったけれど、
ローカルで面白かったなぁ。
有名店にはもちろん有名になるなりの確実な魅力が存在するが(特に京都はそう思う)、
地元の人がたくさん集う喫茶店こそ、その地の雰囲気を感じることが出来て良い。


練習をするため、カイロスハウスへ一時帰宅する。
夜は自転車を返してから四条とかへ繰り出して飲みに行くつもりだったから。
考えたら、カイロスハウスは一乗寺の近くで、このレンタサイクル利用を有効にお得に使えたかというと
そうでもないっぽい。
それを気に留めないくらい、自転車はすごく良かった。


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黒いVOXにギターを繋いで弾いた。
大きな窓からは公園が見える。
練習していると、自転車に乗って公園を何周もしている人がいることに気づいた。
ムスリム系のヒジャブ?をまとったお母さんが、ひたすら、ぎこちなく走っている。
しばらく見ていると、
自転車の走行練習をしていることがわかった。
私もさっき自転車走行をしていて、すごく便利だと思った。
日本に住み始めて自転車移動が必要になり、練習をしているのかなぁなんて想像をした。
その姿にグッときてしまい
私もがんばって練習をした。
絶対に、この音は公園にまで漏れているだろう。
お母さんの気持ちを高める音になっていたらいいな。


夜になって、自転車を返却しに行った。
そういえば乙川さんにレンタサイクル屋での出来事を話したら、台風クラブ(京都のバンド)の人もそこで働いてたんじゃなかったっけ、と聞いた。
えむじかに着くと、今度は別の男の人2人が店番をしており、そのうちの一人が
「台風クラブ」と書かれたTシャツを着ていた!

「あの、もしかして台風クラブの方ですか…?」
「ニヤニヤ…違いまーす!」

お兄さんは良質な「してやったり」的態度で答えた。
全くメンバーではなかったけれどやっぱり、台風クラブとゆかりがある店のようだった。
このレンタサイクル屋は、なんなんだろう。
働いている人がすごく楽しそう。
この店の看板をはじめて見たとき、EMUSICAのEとMが離れていてMUSICAに見えた。
なんか音楽をやっていたり好きな人が集まるそういう場所なのだなあ。



京阪に乗って気まぐれに祇園四条で降りた。
ようやく、賑やかしい繁華街に来た感じがした。
前に行ったことのある良い感じの定食やさんが、夜どんな雰囲気なのか覗きに行った。
ところが、その店があるはずの場所に、店がない!
休業日か。いや看板すら見つからない。
おなじ道を何度も往復してひとつひとつの建物をまじまじと見た末、
お店がなくなっていることを察した…
去年の5月に、友達と再会してすぐに入った定食屋さんだ。
新京極 奈於(なお)。
そうめんと天ぷらとホタルイカのついた定食に、瓶ビールを頼んで昼から乾杯した。
安くて美味しくて、気さくなご主人だった。
なんの話の流れだったか、京都のバンドくるりが好きなんですよと話すと、ご主人は
くるりの岸田さんの幼馴染の家がやっている飲み屋が北山にあるよ、と
店の名前は出て来なかったけどビル名まで教えてくれた。

「ここ、夜もやってるんですか?」
「やってますよ。夜はまた違うメニューでやっております。」

そのとき、ご主人がちょっと前まで体を壊し入院して、しばらく休業して、今はできる限りの営業時間でお店をやっていることを知った。そのときはすごく元気そうだったが。
なんだか色々心配になってしまい、お店がないことがショックだった。


続けて歩いた。
京都に住んでいる友達がインスタに載せていた、美味しそうなお店を目指した。
新しめ、きれいな店に勇気を出して入店した。
一人客の私はカウンター席で、文字だけのメニューを眺めて固まった。
まずは一杯、に対するお通し的なものを食べたいが、単価も高いからか、どうも適切なものが定まらない。
こういうのはかっこつけずに素直に聞くのだ。

「漠然としててすいませんが、おすすめはどれですか?」

メニューに「オススメ」と特別に書いてある一覧があるのに、私は尚もオススメを聞いた。
ご主人も「おすすめですか…うーん」と悩む。

「ビールを頼もうと思うんですが、まずは一品という感じの…」
「そうですねぇ、値段とか関係なしに、鱧(ハモ)が美味しいですよ。」
「鱧、ですか。やはり。(鱧が一番高い!)」
「観光ですか。」
「ええ、そうですね。(観光と言える観光じゃないけど、観光だな)」

鱧が美味しい上に、京都と言えば鱧だとご主人はすすめたのだろう。
そういえば、鱧なんてまともに食べたことがないかもしれない。
金沢でも京都でも、いわゆる観光スポットと呼ばれる場所には行っていないから、ここだけは浮かれて鱧を食べるチャンスにしていいなじゃないかと思ったた。

「生と、それから鱧、お願いします。」

ハートランドの生ビールと、お通しがついてきた。
そうだよ、自分でお通し的なの頼まなくても大抵の店ではお通しが一緒についてくるじゃん、と気づいた。
しかしお通しも美味しいな。
そして、湯通しされたぷりんぷりんの鱧がやってきた。
これを一人で食べるなんて、なんつー贅沢だろう。
「どうですか。」「美味しいです。。」
ちなみに一品一品、非常に美しい盛りつけをされていて
いわゆる"インスタ映え"しまくる品々だったのだが
店の人がいるそばで気軽に撮れない気がしたから、目の前のことを大事にした。
本当にきれいだったんだよ。

ただ、〆に頼んだすだちの半田そうめんだけは撮った。
あとから見たら、そのたった一枚がブレブレだった。
そんなことはともかく、すだちスライスが一面を覆い、ミョウガがふんだんに使われた半田そうめんは非常に美味しかった。
店を出るときに、可愛い姉さんが出口まで送ってくだすった。


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お腹はすごく満たされたのだが、
むしょうにホタルイカが食べたくて、別の店に入るか考えたり、
スーパーに立ち寄ったりした。
なかった。
前に一緒に京都へ行った友達に電話をしながら歩いて、あのお店がなくなっていたことを知らせた。
閉店前の三条のスタバに入って、フラペチーノを飲んでひんやりとした。

結局ホタルイカを見つけられないまま
カイロスハウスの最寄り駅に着いて、ローソンで缶ビールを買って帰った。
帰ったら、誰々にもらったという大量のミニトマトが洗い置きされており
それを小皿に4粒くらい持って、買ったときにビールだと勘違いしていた発泡酒のつまみにした。


カイロスハウスでは、今あいている部屋がひとつあって、私はそこを使っている。
絶賛ルームメイト募集中で、
部屋を出たデザイナーによる『ルームメイト募集』の印刷されたフライヤーが置いてあった。
わかりやすく、細かく説明されている。
共有スペースのソファでごろ寝しながら、
ここは気持ち的にはむちゃくちゃ快適だぞ、と説明を足したくなった。


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→あたいの夏休み5 京都 本編

 
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