2017/05/19 (金) 03:25:42

ムーンポテト

夜中。

妹がなんか食べ出したから何食べてるのって聞いた。
「月」
「なにロマンチックなこと言ってんだよ!(笑) 何食べてんの?」
「ムーン。ムーンポテト」
それは、半月のような形をした冷凍のフライドポテトだった。


妹よりもまた更に若い人と話すことがある。
就職はしたけれど特に野望だとか夢だとかはなくて、今が楽しければいいや〜とずっと過ごしてきて今に至りました、と言う。
それはそれで良いじゃんと純粋に思う。
その人は「でもなんか夢中になるものとか夢とかほしいなぁって思います」と言う。
「まあ無理矢理探さなくてもそのうち。なんかほかにやりたいこと見つかったらそこに行けばいいよ。まだハタチでしょ?いいなあ、やり直しきくよ〜。」
と、ありがちなことを私は言った。心から。
「…って言いますよねぇ、どうしたらいいかわかんないです。」
「そうだよねー。」
言われてもどうしたらいいのかわからないその気持ちわかる。

「まだ若くていいなぁ、なんでも出来るね」

この言葉は大人が年下によく言う台詞である。
私はこれを言われると、怒りゃしないが
「ははぁ、そしたら、なにをしたらいいのでしょう????」
とポカンとしてしまう。
現在着手していること以外、リスキーな挑戦を常に出来るはずがない、とその年齢を生きる若者は思う。
大人は過ぎ去ったその年齢に、自分が選択してこなかったさまざまな可能性を選べることに憧れてきっとこれを言っている。それは現在の知識や経験を持っているからこそ言えるのではないだろうか。
どっちの気持ちもわかりました、今。

結局のところ、
やってみて過ぎてみなきゃわかんないよね、に至った。
今やるべきことやればいいんだよね、と笑いながら話した。

 
Trackback(-) comment (2) | 日常
comment
stick boy #-
夜中にムーン・ポテトを食べると、お尻から糸が出るという。
その糸を上ってゆくと、お月様まで辿り着くんだってさ!
…。


> 大人は過ぎ去ったその年齢に、自分が選択してこなかったさまざまな可能性を選べることに憧れてきっとこれを言っている。それは現在の知識や経験を持っているからこそ言えるのではないだろうか。

「現在の知識や経験」に加えて、長く生きたことで「時間」という概念を認識するに至った…ということもあると思います。
全くお外に出たことのない家猫は、「高さ」という概念が今ひとつ理解できていないのではないか…という話を聞いたことがありますが、環境に身を置いてみないと分からないことってあると思う。
そこを先取りできるのが、「才能」というものなのではないかという気が、最近はしています。
...まぁ、「ムーンポテトを食べるとお尻から糸が♪...」なんてことを言っているヤツに言われたかないでしょうが...
(- -;

そういえば、「ムーンポテト」の中でも最上級の部類に入るヤツに、「キース・ムーン・ポテト」というのがあるらしく...。
2017/05/26(金) 22:29:49 | URL | edit
Re: タイトルなし
クララ #-
> 夜中にムーン・ポテトを食べると、お尻から糸が出るという。
> その糸を上ってゆくと、お月様まで辿り着くんだってさ!
> …。

おならで月まで行けたらいいな、というフレーズをなぜか連想しました。


> 全くお外に出たことのない家猫は、「高さ」という概念が今ひとつ理解できていないのではないか…という話を聞いたことがありますが、環境に身を置いてみないと分からないことってあると思う。
> そこを先取りできるのが、「才能」というものなのではないかという気が、最近はしています。

時間の経過もそうですね。
言われてみればそんな気がします。
ときどき、先取りをするそんな人を見かけるのです。
("まったく新しいもの"を先取りというのではなく(まあこれも才能ですが)、時間や環境を飛び越えてという意味の先取りですよね。)
才能はどうやって育まれるのか、人為的に育むことができるのかわかりませんね。


今度妹と逆のシチュエーションになったら、キースムーンと言い返します。
おそらく、「はぁ?」と言われます。。
2017/05/30(火) 02:03:08 | URL | edit
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