2017/04/13 (木) 01:40:07

代々木上原、西荻窪

4月12日

代々木上原にある餃子やさんにすっかりはまってしまって
おとといから頭の中が水餃子だった。
最近会わないうちにカレー活動に打ち込みだした桐丸さん(素晴らしいイラストレーターなんすよ)もその餃子やさんに前から興味を持っていたので、今日2年ぶりに会って一緒に餃子した。

ぽかぽかの安心な陽気の中、按田餃子へ。
何度来ても、美味しさと店のセンスに感動してしまう。
水餃子もさることながら定食についている豚そぼろ入りご飯も、言葉にするほど美味しい。
調味料、薬味には何かのスパイスが使われていて、独特の香りが鼻をぬける。

「なんかよくわからないけど、なんらかの風味がして美味しいですね。」
「うん、なんかの風味がして美味しい。」

あんま詳しくないので抽象的な言葉しか出て来ないが、
「美味しい」これに尽きる。
思わず私は昼ビールをきめてしまった。
桐丸さんからは、マレーシアー、シンガポールや台湾の旅の話を聞いた。
珍スポットの名前や様子などの有益な情報だけでなく、そこを目指した道中で触れることのできた、台湾人の旅人への温かさも知った。
まじかよもっかい台湾行って旅人になりたいよ、そんな気持ち。

2人して、食べている間に業務電話が入っていた。
お仕事である。
フリーランスな私たちは、上原の小さな十字路で解散をした。




私は急ぎの仕事ではなかったんでドーナツでも買ってさてどうしようかしらと考えて
2秒ぐらいで西荻窪への進路が決定した。
知り合いの展示があって、今日じゃないとそこへ行けない。

久しぶりに西荻を降りると、街のシンボルであるピンクの象が世代交代されていて、公園の遊具のようにツルンツルンになっていたのが面白かった。前の世代のものは手作りで、ごつごつしていたんだよなぁ。

ぷらぷらしていたら文房具やさんがあって、
ふと中を見たら猫がいた。
まんまと私は中に吸い込まれて、同時に猫はサーっと出て行ってしまった。
ただの猫の追っかけに思われたくなかったからそのへんのノートをひとまず眺めてみた。

「いらっしゃいませ。何かお探しですか。」

お店のおばあさんが声をかけてきた。
どうしよう。

「あ特に、目的はないんですけど猫がいたので入っちゃいました。」

そうするとおばあさんは声色をちょっと変えて「クロちゃーん、トントン、クロちゃんっ」と優しく猫に呼びかけた。
すぐに近寄ってはこなくて、彼は奥で爪研ぎをしていた。
「通い猫なのよ〜。」とおばあさんは説明する。
お店が開いたら勝手に入ってきて、閉める頃にはどこかに帰っていく。
以前から、何度か猫を買ったり拾ったりして飼ってきたけど、いつからかそれをしなくなった。
ところが去年から、この黒っぽい猫が店に出入りするようになり、
いつの間にかその猫は、
飼い猫でもなく野良猫でもなく、通い猫の「クロちゃん」となったのだ。

なんだか不思議な話だけど、たぶん猫も「猫を居させてくれるような場所」っていうのを感じ取ってここに来たんではないか。
興味深い話だけ聞いて猫写真だけ撮って帰るのも忍びないと思ったから
ちょうど家で切らしていたルーズリーフB5を買った。
なんと、値段の端数をおまけして頂いちゃった。

そのあともしばらく立ち話をしていたけど、西荻をゆっくりぶらぶらしてると高確率で店の人とこういうコミュニケーションが生まれることを思い出した。良い街だなあ本当に。
そうこうしているうちに、
クロちゃんはいつの間にか私の真後ろで毛繕いをしたり、
また奥へ引っ込んだりして自由に過ごしていた。

「また様子見に来ますね。ありがとうございました。」
「ええまた来てください。ほら、クロちゃんっお客さん買えるよ〜、クロちゃーんっ」

なんとクロちゃんは奥からやって来ておばあさんの足もとにすり寄り、なにか言いたげにニャと鳴いて、
私が「じゃあね〜」と動いたときに、顔を向けてニャア〜と鳴いてくれた。
ああ可愛い…
きっと私みたいに猫に吸い寄せられて入店する人は多数居るだろうけれど、
おばあさんはそんな人にも、猫にも、寛容に接してくれる。
またクロちゃんに会いに行こうー。



このあと喫茶店でゆっくりして、
知り合いの作品が展示されている"もりのこと"へ向かった。
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