2017/05/18 (木) 18:01:35

ヘルシーな点検

健康診断を受けたのは10年ぶりのこと。
ワクワクと緊張と不安を抱いて遅刻して行った。
(これは私の不注意で、受付3時間以内に朝食を食べてしまったためである。)


私が最後に健康診断へ行ったのは高等学校の校舎だったもので
今回の健診の場所の気の利いた設備、清潔感、たくさんのスタッフ、見たことない機器…今時の検診の仕方に驚いた。
更衣室にはパウダールーム(お化粧直しをするところ)がついており、
広い待ち合い室には熱帯魚が泳いでいる水槽、雑誌もある。
女性誌だけが置いてあり
その種類もかなり充実していたはずだが、
そのセレクトは美容系、ファッション系に特化したものが多く、
女性誌はもともとそうかもしれないが
カルチャー的なものが非常に少ない。
手に取ったものはオズマガジンの「日帰りさんぽ」的な特集その一冊で、各診察で呼ばれては棚に戻し、終っては手に取り、を繰り返した。
しかしこの内容が実に素晴らしく、特にはじめの方にあった初島の1ページのレポートの文章がすごく良かった。島に対して、良い意味で特別な思いを抱ける理由が書いてあり、「言葉にできなかったけど私もそう思っていた」と感動のような共感を持った。


視力検査のステージ。
私が知っている視力検査とは、Cがいっぱい書いてある板から3メートルぐらい離れたところに立って、
片目を閉ざし、先生が指したCの隙間部分が上下左右どこを指しているか、自分のジェスチャーで示すもの。
ここでの視力検査は、双眼鏡みたいなところに顔を近づけて、画面に映し出されたCがどこを向いているか、手元にあるゲーム機のコントローラーみたいな十字のレバーやボタンを押して方向を選択するものだった。
めっちゃデジタルだわぁと思った。
板を見るのはめっちゃアナログだったなぁと思った。
そして視力が下がっていた。


聴力検査のステージ。
昔から変わらない、ヘッドホンをして音が聞こえたらボタンを押す式のものだった。
これは検査結果はその場では教えてもらえなかった。
低音から高音まで試すはずだが、低音の回がなかった。
いや、
やってなかったんじゃなくて、聞こえてなかったらどうしよう!


採血のステージ。
もっとも恐れていたものである。
採血はこの1〜2年で2回ぐらいやったけど、
いきなり「じゃあちょっと、採血しますんで」と言われて行われれば、恐怖の時間は短い。
しかし今回、前もって採血をするということを知ってしまい
恐怖ゲージを自分で勝手に積み上げてしまった。
年々、いろんなものが怖くなっていってる私は
「これまで採血をして気分を悪くされたことはありますか?」と聞かれて
「ないです。」と答えたが
(これまではなかった!けど今回はわからない!) と、心の中で付け足した。
実際に痛かったのは針を刺す一瞬と、抜く時の一瞬だけだった。
針が刺さっているということが怖くて、冷や汗をかくほどでもないが必死にそっぽを向いていた。
怖かったけど気分は悪くならなかった。


乳がん検診のステージ。
妊娠してる人が胎児のようすを見るあれと同じもので、超音波で機械を当てながら検査をする。
くすぐったいのと、小さな部屋にスタッフを含め3人居るのに(別に喋ってもいいのだが)静寂を保っていなくてはいけない状況に、笑いを堪えていた。
見上げると画面が見えた。
さっぱりよくわからなくてもinterestingだった。
いろんなところに機械を当てるのだが、ある箇所だけ、やけに時間をかけてチェックをされたところがあった。
それはさておき、と別のところに機械を当てられるのだが、
またさっきの場所を入念にチェックし始めるのだ。
「どっか妖しいところ、あるんですか…」
と聞こうと思ったが、
「うーん、、」
と2人のスタッフが顔を見合わせたりなんかしたら、なんだか不安を煽るので黙っていた。
特に結果も知らされぬまま部屋を出たときに、
やっぱり黙っていられず振り返った。
「検査結果は後日ですか。」
「一度専門のところで今日の超音波の結果をみてもらうので、後日になりますね。」
ということで、麦茶とお茶菓子を出して頂き
私の健康診断は終わった。
雑誌の内容は、重要な部分を充分に読み尽くしたと思う。


健康診断というのは「ひえ〜」という気持ちも抱きながら受けるものだから、
「うひょー!」と思う気持ちを湧かせる、手の込んだ清潔感のある設備が正解だと思った。
これで次回も同じ施設だったら今日ほどの感動は薄いに違いないが、
お茶を出されたり最後に飴をもらったり
至れり尽くせりな気分を味わえるのは変わらないはず。


終わったら一人で打ち上げ(ノンアル)をすることにした。
不思議なもので、ヘルシーな現場に居たあとは、ジャンキーなものにはあまり気持ちがなびかないものだった。
鴨つけせいろでも食べたいなあと思ったけど
デパートメントのお蕎麦屋さんはディナー級のお値段だった。
もう少しリーズナブルなお店で、鯛飯をご馳走になった。
美味しかった。
血を抜いたからなのか緊張していたのか、体が気怠い。

 
Trackback(-) comment (2) | 日常
comment
stick boy #-
クララさん!!
ロックンローラーたるもの、健康診断ごときにビビッていてはなりませぬ。
酒、煙草、ドラッグ…享楽の限りを尽くし、太く短い生を駆け抜けるのですっ!

…というのは建前で、好きなミュージシャンほど、健康に気をつけて長生きし、素晴らしい音楽を生み出し続けていって欲しいというのが本音だったりします。

どうか検診結果に異常がありませんように…。
2017/05/26(金) 22:13:27 | URL | edit
Re: タイトルなし
クララ #-
気にかけてくださってありがとうございます!
一番心配だったことは心配ない結果で、特に気にしていなかった分野が引っ掛かりました…!

低血圧だということがわかったのですが
タモリさんが「低血圧の女性ってセクシーだよね、いいよね」とテレビで仰っていたそうなので、
この言葉に酔いながら日々を過ごしてまいりたいと思います。
2017/05/30(火) 01:48:46 | URL | edit
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