2017/08/03 (木) 16:41:24

インドカレーを食べに行くとこうなる

いつだって午前の眠気には抗えない。
データ送信している間に眠りこける。更に、風邪薬のせいにして正午もスリープを継続。
ふと目が覚めた頃に地震がやってきて、頭が冴えた。
お昼食べてない…
あら、データ送信できてない…
そうだ、インドカレー行こう。


思い立った私は外へ出た。
階段を降りると、いきなり蝉がビビビビビ!!!と音をたてて飛び回る。
この夏初めての蝉爆。
ウオォっと女らしくない咄嗟の叫びを一人であげた。
すぐ飛び去ると思いきや、目の前を彷徨い飛んで行き先がわからない様子。
そのコントロールの下手さが滑稽に見えて思わず一人で
ヒャッハッハと大声で笑ってしまった。
自分の動揺を軽減したいためにも笑ったのかもしれない。
3秒ぐらい、昼間の変質者になった。


歩いて3分くらいのところにある好きなインドカレー屋、ちょっと久しぶりに来た。
カレーに関して舌が肥えているわけではないが、今まで数あるインドカレー屋で食べてきたがその中でここが一番美味しいし
従業員ほとんどがインド人で、雰囲気が面白いからよく行っている。
つまりバランスが最高なのだ。

「いらっしゃいませ〜 お好きな席どうぞ〜♪」

大変機嫌よく迎えられた。
レディや子ども向けの声色に聞こえた。
たとえ気の抜けた素っぴんの、適当な格好したレディだとしても。

「ご注文どうぞー。」
「プロンマッカーニとチキンカレー。で、」
「ナンですか。」
「はい、ナンです。」

ライスかナンか選べるがいつも私はナンを選ぶ。
もしかしたらもう既に顔を覚えてもらっているのかも。

スープと、冷えたチャイが出てきた。
メニューには、飲み物は別料金で書かれているのに、
ここは食後にゆっくりしていると、よくチャイがラッシーがサービスで出てくることがある。
今日は先に出てきた。
スープはいつも美味しい。ほかで味わったことのない、なんとも説明しがたいクセになる味なのだ。
以前、何で出来ているのか聞いたことがある。
野菜やニンニクやバターを使っている。
料理名があるのかは未だ不明。


カレーもいつものように美味しく頂いた。
そういえば、友達が何人かここでバイトしてたり常連だったりして、
いろんな面白い話を聞いたことがある。
オーナーは、冬になるといつも日本の寒さに耐えられないからとインドに帰る。
どうせ春になれば戻ってくるのに、
帰る時期になるたび送別会みたいなのを毎年開いたり、
あともっとぶっとんだ話をmixi全盛期に友達が日記に書き綴っていたりしていたが
内容は忘れてしまった。


従業員が向こうのテーブルで賄いを食べ終えると、
店の電気が一部消え始めた。
伝票を置かれた。
もうすぐ店の昼休みだろうから帰ろう。
会計をする。


「辛くなかったですかー?」
「ちょうどよかったです。美味しかったです。」
「インドは行ったことありますか?」
「ないですね。」
「インドいいですよー。ワタシ、インドでホテル経営しています。」
「えっそうなんですか!」
「○○パレスっていうホテルです。」
「一泊いくらですか。」
「1000円から8000円です。」
「振り幅すごいですね!」

たぶんインドにしては高い。8000円のところにはプールとかついているんだろうか。

「あっちにあるタペストリとかも、私がインドに行って仕入れてきたものですよ。」
「へぇ〜。」
「インドの工場から直接買ったものなんです、よかったら見て行きます?」

見に行くつもりもなく話を聞いていたが、特に急いでもないし少し見て行った。
この店の人はスーツを着ている。
たぶん店長か、もしくは、噂のオーナーか…

「これも、これも全部仕入れたものです。これは1500円、これは800円です。」
「わー、これ手作りですね。すごい。」
「そうなんです、私の故郷にあるインドの西の方にある工場のものです。周り、砂漠なんですペラペラペラ」

タペストリーはいろんな素材が使われた細かな作りで、確かに見事だった。
ストールも取り出した。

「鮮やかですね。」
「この綿も全部手作りなんですよ。」

すると厨房の方から、私にはわからない言語で「閉めるぞ!」というような声が聞こえた。
店の偉い人は「わかってら!」というような声で答え、私へのセールス活動を続けた。
手に取ってみてくださいよとばかりに布を私の目の前に差し出すので
手に取って広げてみた。
布の向こうが透けて見えた。

「風通しよさそう。向こうの気候に合っている感じですね。」
「良いですよ〜。お客さんが今着ている服にもよく合いますよ。」

洋服屋さんかよ!
なんか面白くなってきた。

「ありがとうございます。今度ゆっくりまた見ます。」
「はぁい、よかったらこれ、ちょっと安くしますからね。600円でもいいですよ。」
「ははっいいんですか(笑) ありがとうございます、ごちそうさまです。」
「ありがとございま〜す♪」

こんなにプレゼンされるのは初めてだった。
…インドねぇ、インド。
興味はあるけど、行く勇気は1mmぐらいしかない。
しかしこの店はちょうどよく面白いのだ。
一個思い出した、友達がバイト時代に日記に書いていたこと。
従業員の一人は、「ハッハッハ」じゃなくて「エトヘトセ」という笑い声をあげるらしい。
エトヘトセ。
誰もこの店に連れて行ったことはないけど、熱望する人が居れば連れて行っても良いと前から思っている。

 
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