2017/09/16 (土) 02:16:57

山手ラインに乗って、小学1〜2年ぐらいの女子3人の近くに私は立っていた。

2つだけ空いてた席に女の子2人座る。
1人は立つことになって、「じゃあ荷物を持とう」とスタンディングの子の持っている傘を、2人のうち一人が預かった。

「個人情報だから。教えない。」

という言葉が、本を読んでいた私の耳にくっきり残った。
小学校低学年でも、個人情報なんて言葉を発する世の中なのか。
一体なんの会話かと耳を傾けてみたら
「あなたの生年月日はいつですか?」
という公然の場での問いに対しての答えだった。
座っていた2人は笑っていた。
この他愛ない会話の流れで、「個人情報だから。」と言い張るなんて面白いなあと思っていた。
頭の回転のよさそうな子だった。

「あなたはどこに住んでいますか?」
「個人情報だよ。」

そうだな、ここで住所を言っちゃあまずいな。
3人の様子を視界に入れて話を聞くともなく聞いているうちに、このスタンディングの子はガチで怒っているんじゃないかという雰囲気を感じた。

座っているうちの一人が、スタンディングの子から預かった傘の、持ち手のビニールをやぶいてしまった。

「あ、なにやぶいてんの。」
「やぶけちゃった。いいじゃん。どうせぜんぶ破くでしょ。」
「シモンとかついちゃうじゃん、だって。」
「…。」
「貸して。ママには○○ちゃんが破いたって言うから。」

スタンディングの子は、預けていた傘を一旦取り戻し、ビニールを勢いよくビリビリに破いた。
ここここ、こわいよー。
いつものことなんだろうか。座っている女子たちは無邪気に笑っている。
ビリビリに破かれたあと、さすがに一人から笑顔は消えた。


2人の席の隣が空いた。
ようやく、スタンディングの子は座れる。
一体どんな表情をした子なんだろう…
チラッとおこりんぼ女子の顔を見てみた。
絵に描いたような、氷の目付きだった。
怖いんだけど、きれいな目をしていた。眉毛の位置も良い。涼しい顔だった。
迫力があって、この子は将来なにになるのだろうな、とか余計なことを考えた。
たまにおどけるのだが、それは座っていた子の、笑い方のモノマネだった。
おこりんぼ女子とはもう二度と会わないかもしれない…
私はこの子の良いところを見てみたい。


先に座っていた二人が最寄り駅に到着して、電車から降りた。
そのとき、おこりんぼ女子が立ち上がって、ドアの近くまで行って扉が閉まって電車が発車して見えなくなるまで
彼女らを見送っていた。
そのあと、また元の席に戻った。
私の中で、好感度が2ぐらい上がった。
おこりんぼ女子なんて言ってごめんな。
朝の電車通学とか、大変だろうな。

皮肉でもなんでもなく、彼女の表情はすごく絵になるものだと思った。

 
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