2018/01/22 (月) 22:50:13

思いのほか感動した

1月22日

東京に雪が降って、積もった。
大阪から遊びに来ていた友達と会う約束があったのだけど
この天候のため、その機会は諦めざるを得なかった。
16時頃に地下街を歩いたら
どこの飯屋も飲み屋もガラガラで、
お店の人も気持ちよく帰ったらいいさと思った。

思っておきながら私は、
遅い昼ご飯を食べに、好きなうどん屋さんに入店した。
釜玉うどんを頼んだら、店員さんがぼそぼそと「〜いります?」と言いながら
トングで掬い上げたお揚げを見せてきた。
え?きつねくれちゃうの?
相当余る見込みがあったんだろうか。
有り難く頂戴しました。


山手線は動いていた。
この季節の17時の明るさが思い出せないくらい世界が白くなっていたのでずっと窓の外を見ていた。
都会の道も、雪が積もると不思議と田舎感が出るものだなと思った。
途中の駅で2分ほど停車している間に、開きっぱなしの扉から
風とともに雪がワーっと車内に駆け込んできた。
それは、扉の脇に立つ男性に容赦なく降りかかり、
時間が経つにつれ男性の衣服が白くなっていった。
心の中で面白がっていた自分も扉の脇に立っていたので
我が身にもそれは降り掛かっていた。
冷たい粒が目に入り込んで痛い。
男性はというと、めがねを装着しているため、涼しい顔して雪を浴びていた。


乗り換え先の駅に着き、さてあと数駅で家に帰れるぜなんて意気揚々とICカードをスタンバって歩いていたら
改札の前に、じっとしている人々がズラリと並んで居た。
これは一体…
乗り換える路線はダイヤが乱れていて、たぶん混雑を緩和するために入場規制がかかっていた。



じっと待つより、店とかでゆっくりして落ち着いたら帰ろう。
蕎麦屋に入ってビールを飲んだ。串天とか食べた。
どこからか外気が入ってきていて、少し寒い。
もう一杯、なにか頼もうと店員を呼んだときに、声が届かなかった。
そのとき自分の体がかなり冷えていることに気づき、これはこれ以上ここに居たらアカンということなのかな、と思い
店を移動した。


移った先のカフェは
なにも心配のない温かさだった。
こういうときはグーンと本を読み進めようとしばらく文庫本に目を落としていたが
いつの間にか、眠気で本を落とすようになり、スマホも落とすようになり、
鞄を抱いたまま寝てしまった。
ふと目を覚ますと、冷たくなった飲み物と、
隣からは何かを暗記している学生のプツプツとした音読。
なぜかどんどん帰ってゆく人々。
満席だった店も、人がポツリポツリ席に座っている景色となった。
その様子をボーッと眺めるでもなく眺めていると、
店員さんがなにやらトレーを持って巡回している。自分のところにも来た。

「こちらコーヒーと、ケーキです。よかったら最後にどうぞ。」
と、小さくカットされたケーキとコーヒーをくれた。試食だ。

「あありがとうございます、何時に閉店しますか…?」
「20時ですね。館内全体の閉店時間が早くなったんです。」
もう20時になっていた。
「なんかすいません、長居してしまって。」
「いいえ、どうぞごゆっくり。」
「…お疲れ様です!」

寝起きでわけわからんまま口を突いて出て来た言葉だけど、
本当に心からそう思っていた。
慌ててシュッと口にしたケーキも、半分残したコーヒーも
美味しく感じた。


改札の混雑はすっかり解消され、
スムーズに電車は動いたし、空いていた。
最寄り駅の改札を出ると、夜なのに白くて明るい、見慣れない景色が待っていた。
何度か見たことがあるはずなのに、世界が変わったみたいで、正直、感動した。
駐輪場の自転車、ちょっとした柵の上、植木、
すべてがモコモコしている。


長靴に履き替えて、家へ歩いた。
雪道が多少つぶされた歩きやすい車道を歩く。
すると向こうからも、自分と同じように、勝手にホコ天してる人が歩いてくる。
短い距離を楽しんだ。

雪国の人は、初雪が降り出すと、「今年もまた雪かきの季節がやってきた…」と億劫に思うのかな。
春になって久しぶりに土が見え始めたとき、毎回、心が弾むだろうな。

大はしゃぎしたけど、なんか色々お疲れ様です。
本当に大変なのは明日なのか。

 
Trackback(-) comment (2) | 日常
comment
stick boy #0ecWsDRU
クララさんは、台風の日に田んぼの様子を見に行ってしまうタイプと見ました...。
2018/02/02(金) 21:11:48 | URL | edit
Re: タイトルなし
クララ #-
雷ゴロゴロしていたら覗きますし、怖い店主のいる書店に入り込もうとしますし、そういう節があるみたいですね。

ブレイバーなんですよ(得意げ)
2018/02/03(土) 11:17:35 | URL | edit
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