2018/05/19 (土) 03:08:28

美容師

すごいなぁ私じゃ絶対にできないなぁと感心する職業でパッと思い浮かぶのは
腕やセンスを信じることのできる美容師、歯科医、など。


今日、美容師の友達に前髪を切ってもらった。
友達は10年勤めた原宿のサロンを卒業するから、そこでの切り納めである。
友達は自分のサロンを持つことを目指すため
美容師を辞めるわけではない。

友達はとても趣味が良くお洒落で、高校時代から美容師になりたいと言っていて、
コンビニよりも美容室の方が多いこの街、原宿にあるサロンで美容師になった。
本当にすごいことなのだ。
美容師とは大変な職業なのだ。
美容界のドンらしい上司につきながら7年も厳しいアシスタント時代を生き抜き、私はその頃から、彼女にお安く切らせてもらったり、カットモデルになったり、ときにはなぜか私が自分の髪につけるカラーリングの薬品をまぜる経験などをさせてもらった。
(営業時間前で"時間がないから"という理由でまぜさせられた。)


この美容室は、
ただお洒落なだけじゃなく、本棚には漫画もいっぱいあるし、カルチャーにも寄っているところが良い。
ユニークなところもあるけど信頼ができる。
ナニコレ!?って音楽が常に流れていて、何度スマホのアプリで音を拾おうとしたことか…
値段はそれなりにする。
こういうところ、ほかにあるんだろうけれど自分じゃ見つけられないや。


なんにしても、その美容師がもともと友達であることが良い。
似合わなそうなものは正直に言ってくれるし、
提案もしてくれる。
今度ライブするんだ、夏終わってほしくないよね、この漫画良いから貸すよ、失恋した、彼氏がいる、3日前に別れた、スタイリストおめでとう、結婚おめでとう、子育てどうなの、派手だね、今度撮影するけど化粧をどうしたらいいの、といった会話もできる。
それはこれからも、私が行けばやってくれる。



午前のほんの少しの時間に前髪を切ってもらった。

「今度は何があるの?」
「レコ発ライブが近い。」
「レコハツ?」
「ああ、レコ発、っていうんだよ。」
「レコードが発売ってことだよね。」
「そうそう。でもわかんないよね。だから『発売記念ライブ』って名前にしてるんだよ。」
「なるほどね。前髪まっすぐでいいよね。」
「うんまっすぐ。」
「ラウンド、スクエア?」
「スクエアがいい。」
前髪からサイドにかけての形のことである。友達との会話の中で覚えた。
「スクエアがいいよ、モードっぽくなる。」
「いいよね。」
「私、髪このままにしようか切ろうか迷ってるんだけど、短くするならこういうボブだよね。クララはどう思う?」
「うーん、長いままでも良いと思う。かっこいいよ。」
「ああ…ほんと。そうしようかな。」
「ええっ私の意見を真に受けてるの。」
「クララははっきり言うと思うから。」
自身のセンスや選択に自信があるであろうファッションリーダーのような友達が、嬉しそうにそう言ってくれたのが嬉しかった。
本当にそうするかは別として。


私はこの店を出るとき、もうこの店に入ることはないだろうな…と思った。
ルンルンと店を出る私と、機嫌良く私を送る友達はそれからも仕事である。
最後にお店を写真におさめておくか、と見上げたとき、
開店前だからか外の様子を見るスタッフ2人くらいと目が合い、気まずくなったからやめた。
この道はまた何かの拍子に通ると思う。
お店もあるだろう。
店を出た私はいつも、近くにある良いタイル貼りの壁の前や、東京メトロのきれいめな鏡の前で、良いセットに仕上がったばかりの髪をした自分を、自撮りしていた。
今日もそれを行った。
次は私は、別の街の、どこで自撮りできるだろうか。

 
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