2018/07/17 (火) 01:36:32

前書き お土産

7月16日


アルバムリリースツアー、京都・大阪編から帰って来た。
今日の東京の暑さ、関西に比べたらかっわいいもんだぜ…!と思いつつ
旅の疲れもあって今日は一歩も外に出なかった。


いま、関西ツアーの思い出に浸りながらも、
更にエネーチケーの番組で宇多田ヒカルの制作苦悩、音楽への思いなど観て、
まるで美術館のあとに映画館へ行くような行為みたいだ。
色々感じて整理したいけどしきれない。
そして、番組を見ながら、自分はどうであるかと、ツアー中に人と話して考えたことを反芻して、
心がなみなみしている。
嬉しくて泣いてしまいそうだ。



燃え尽きてしまうんじゃないか?と思う程に外面を気にしたり準備をやりすぎたこの半年。
まぁ逆にここまでやらないと気が済まなかったかも。
アルバム発売後も、東京でのレコ初後も、
たくさんの嬉しい感想を聞いたり
ライブがあれば夢中に取り組めたから、自分はこれからも大丈夫だと思った。
しかし、長い時間をかけてジワリジワリと自分の中が渇いてきていることを感じていた。
新しい音楽を聴く楽しさ、
ライブを観て心が動くこととかが、
ゼロではないにしても、なんか全体的に自分のバイタルの振り幅が弱くなっていた。
たくさんの新譜が出ているけど、この状態で作品に触れたくないなと思って、興味はあるけれど手を出さないでいるものが多い。
毎日のように楽器を触ることをストップしてみたり、
ときどき何か作ろうとジタバタしてみたが、
やはりインプットが面白くできなければアウトプットだって面白くできるはずがなかった。
小説で読んだ言葉を借りるけど、
自分の容器がいっぱいになったから
一度空にしないと新しいものは入らないと思った。
でも、楽しいチャンスは欲しい。
どうしたらいいものか。


そんなタイミングで京都・大阪へ行った。
ライブも一ヶ月ぶりである。(意図的に減らしていたわけではない)
京都のライブハウスnanoの店長もぐらさんは、
ライブが始まる前に、アルバムの感想を伝えてくれた。
「TODAY」が特に好きで、考え屋のクララズではあるが色々考えつつも、結局は感覚を大事にしているように見えると。自分で作ったのに、そう言えば歌詞を見るにそんな歌になっているな、と思った。
そして、「ああいう曲のサビは、もう崩れてもいいからガツンと来てほしい」と。笑
私もこの曲が好きだ。


人前で音楽をやっていると、
いつの間にか外に向けて作ったり歌ったり弾いたりする。
当然そうなんだけど、さきほども書いたように、私はあまりにも
音楽そのもの以外のソトヅラを考え過ぎた。
どうすれば自分が良く見えるか、鏡と照らし合わせながら考えることももちろん大事だけれど
それは、外を考える以前に、内側の自分がどう思っているか、気持ち良くできているか知っていないと、
本当にスカスカで、最近の自分のように
ただ虚しくなってしまうだけだ。


クララズの本番が始まる前に、ステージにもぐらさんがやって来て言った。
「なにも考えなくていいから。」
「あ、はい。」
演奏している間、色々なものをポイポイ捨てながら歌った。
なんて、気持ちが良いんだ。
この方が、私は歌になれるんじゃないかな。


ライブが終わったあと、カイロスの新メンバーいしんくんと話した。
いしんくんとは3月に金沢で共演した。
そのとき、彼がやっていたギタープレイが面白かったから、
自分もマネしたくなってスタジオで練習した。

「あれ、パフォーマンスとしてやるには結構むずいっすね。」
「確かにあれは難しいですね。」
「今はぎこちなくて格好つかないからまだライブで出来ない。」
「あんまりどう見えるか気にしない方がうまくいくかもしれないです。僕は逆に、家で夢中で弾いてるような感じでやってます。内向的なところがあっても、かえってそれが良く見えるんじゃないかと思いますね。」
「ア〜 (目から鱗)」

結局、翌日の大阪公演でもそのギタープレイはやらなかったのだが、
歌うことに大しての姿勢や気持ちは、昨日のまま。
「なにも考えない」というのは、
どう見えるかとか、歌う上での技術を放棄し切っているわけではなく、
結果的にどうすれば良いものになるか、そこに行くまでのひとつの方法である。


色んな人と話しているうちに、
そして実際にライブをしているうちにそれを見つけることができて、
今後大事にしていきたい最大のお土産だと思っている。
それで、紐が緩まった気持ちで、嬉しくて泣きそうになったわけである。
自分の曲を聞いてくれた人が感じたことが、ブーメランとなって自分に返ってきたのだ。
文章にすると小難しいが、
普段こんなことばかり考えているわけではない。
自分のメモ用に記した。
そうです、そんなに難しくないはずなんです。


 
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