2018/07/26 (木) 13:16:07

撮影後記1


3月23日に、クララズの新しいミュージックビデオを公開した。
5月に発売する初のアルバム作品『海が見えたら』に収録している楽曲「エアメール」。




クララズ「エアメール」MV



12月の中旬、世田谷区の松陰神社エリアにあるgood sleep bakerという、パンとビールが美味しいお店に集合して撮影をした。
のちに人づてに聞いた話だが、
グッスリ店主のyumiさん(作中でナンパされている女性)はこう話していたらしい。

「数人くらい撮影参加者が集まるって聞いてたのに、当日の朝、お店の前に20人くらいの人が集まって、"今日は近くでお祭りでもあるのかなぁ"と思ったら全員撮影参加の人たちで、びっくりしたよ笑」

yumiさんだけでなく、集められた全員がびっくりしたかもしれない。
私もスゴイなと思った。


私がお世話になっている渋谷喫茶SMiLEのオーナー、北庄司知宜さんを監督に迎えた。
「一番かっこよく撮るよ」と仰っていたので
アイディアはお任せ、丸投げした。
撮影当日まで、誰も構成の全貌を知らない状態で挑んだ。

中野修也さんによる撮影で、修也さんが構えるカメラには、かっこつけることも真面目にふざけることも、
恥ずかしい気持ちを持たず自分をぶつけることができた。

その2日間はとても楽しく、結構幸せな気持ちになっていた。
ご覧の通り、たくさんのキャストに出演して頂いている。
街でスカウトした方もいる。
何役をさせるのかわからない撮影に時間を割いてもらい、
2日目の外ロケでは全員ポケットにカイロを突っ込み鼻をすすらせながら挑んだ。
本当に感謝しています。


MVをご覧になって、どういう設定なのか、ストーリーなのかわからん笑、という声を聞きます。
そうだと思います(笑)
首をかしげながら、何度かご覧頂きたいとも思っている。


このビデオをYouTubeで公開する前に、先行上映会を行った。
来場者の方にパンフレットを配り、
待ち時間に退屈しないようにと、そこに私なりに解釈した長文のあらすじを記した。
最後にそれを記載する。




走るジーパン姿の妖精たちを見たことがあるだろうか。それは、トリッキーなカフェで小遣いを稼ぐアルバイトの人たちなのかもしれない。
東京には、「グッドドリームベイカー」という、”幸せつかみ”を売りにしたカフェが存在する。陽光が差し込む夢のような心地の店内では、美味しいビールが飲めたり、ナンパが決行されたり、”幸せへのだるまさんがころんだ”が行われていたりと、過ごし方のジャンルをかき混ぜたような事象が日々巻き起こっている。
さえない毎日を送るタローは幸せを求めて、ベタにこのカフェへ吸い込まれた。タローは、夢や幸せや女を追いかける者たちが殺到したノイジーな店内で、NYで活躍する憧れのシンガー、カンナへのラブレターをしたためる。
このカフェで働く者は、誰かに幸せを提供するとチップが貰えるようになっている。歩合制の競争に必死の店員クララズは、夢を描くタローにぜひ幸せになってほしい、と目をつけた。
一方、カンナは日本にちょっくら一時帰国しにNYからやって来た。クララズはその気配を察知するなり(SNSで血眼になって動向を調べ上げた)、カンナの気を惹きつけようと、彼女が通るであろう道の途中で歌を歌う。「ふうん。最近の日本のミュージシャン、なかなか面白いじゃないの…ブフッ」と、カンナは思わず足を止め、その音楽に聞き入る。クララズのパフォーマンスにすっかり虜になったカンナは、基本的に安心安全な日本の空気感も相まってか注意力が散漫になり、分身の術を使ったクララズ三連星に、キャリーケースを盗まれてしまう。
「私がNYに移住するときに日本で流行っていたのはオレオレサギーだったけれど、今のトレンドは何?ウタウタ分身目くらましドロボー?」
カンナは、必死でジーパンの妖精たちを追いかけた。
小遣…いいえ誰かの幸せのためなら、クララズは歌う。盗む。風を切る。
クララズは幸せを運ぶことができるのか。カンナはクララズをとっ捕まえることができるのか。そういえばタローは幸せになれるのか。ところでグッドドリームベイカーってまじで何なのか。
海を飛び越えるように夢膨らむこの物語を、あなたにも受け取ってほしい。4分くらいで読み終えるエアメールを、どうか何度も読み返してほしい。



 
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